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美しくて残酷な世界

第4章 騒然

「なに?起きてたの?」

「そうだよ。」

「人の独り言聞いてるなんて、趣味悪いわね。」

「どっちが趣味悪いのよ。」

私は亜里沙さんを、睨みつけた。

「私が死んでもいいって。いつから思ってたの。」

「あら、そんな事言ったかしら。」

「聞こえてたわよ。ばっちり。」

私と亜里沙さんは、お互い睨み合った。

「今日の料理、わざと何か入れたんだと思ってたわ。」

「あら、残念ね、加純ちゃん。あなたストレス性の胃炎だから、私がどうこうしたって訳じゃないのよ。」

亜里沙さんは、余裕で足を組んだ。

身体が動けるんだったら、起き上がって、この女をぶん殴りたい。

「ストレス性か……笑っちゃうわね。」

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