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美しくて残酷な世界

第4章 騒然

おかげで、看護師も不思議な顔で、亜里沙さんを見ている。

「この人、私の事。死ねばいいって、思ってるんですよ。」

看護師さんは、小さい声で”えっ”と驚いた。

「この人、どっか連れて行って下さい!」

私は大きな声を出した。

「すみません。なんだか頭が混乱しているみたいで。」

更に亜里沙さんは、看護師さんに謝る。

いい気味。

私の事で、もっと苦しめばいい。

私が、この女の事で、苦しんできたみたいに!

「出てってよ!」

私は亜里沙さんに、叫んだ。

「母親面しないで!たかが売春婦のクセに!」

「売春婦……」

看護師は、私を抑えて横にしようとした。

「落ち着きましょうね。またストレスで、お腹が痛くなりますよ。」

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