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美しくて残酷な世界

第5章 誰にも言えない

私は拓人さんに、好きだという事が、バレてしまった事を話した。

『ええ!?これからどうするの?一つ屋根の下で、暮らしていけるの?』

「そこなんだよね~」

これから、どんな顔をして、拓人さんと暮らしていけばいいの?

『とりあえず、家に来なよ。』

「さっちゃん家に?」

『だって、気まずいでしょ。何日かしたら、落ち着くと思うよ。お父さんだって、考える時間が欲しいだろうし。』

「うん、じゃあ行く。」

私は電話を切ると、何日か分の着替えを持って、家を出た。

さっちゃんの言う通りだ。

私達には、何日か顔を合わせずに、お互い考える時間が必要だ。


拓人さん、ごめんね。

しばらくさっちゃん家に、厄介になります。

私はそう決意して、さっちゃんの家に向かった。

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