
おはな畑
第5章 雷雨の日
五条「はなちゃん大丈夫だよ。ちょっとびっくりしたかな」
背中の聴診は何をされているのか見えない分、余計に怖く感じるよう。
普段外来では、お母さんに抱きついた状態でしてたんで、やはりまだ難しかったか……。
はな「ゴホゴホッ!! うぅ……っ、うっ」
五条「ごめんね、ちょっと怖かったね。もうこわくないよ。大丈夫、大丈夫」
すぐに聴診をやめた俺は、パニックになりかけるはなちゃんの背中をさすり、
真菰「五条先生」
五条「ありがとう。はなちゃん、すこしお水のんでみようか」
大きな発作につながらないよう、まこちゃんが用意してくれた水をコップ一杯ゆっくり飲ませ、
五条「先生といっしょにゆーっくりスーハーするよ。せーの、すって〜……」
はな「すぅ……っ、ゴホゴホッ! すぅ!」
五条「はいて〜……」
はな「はぁ、はぁ……ゴホッ」
五条「はなちゃん上手だよ〜。もういっかい、すって〜」
と、深呼吸を何度かさせて。
