
エッチな女子高生は年上がお好き
第3章 古の恋
「でも聞いて、あと3週間でライブなわけだけど、出会えたとしてどうすればいいと思う?」
チカはうーんと声を出しながら考えるそぶりを見せて、ニヤニヤしている。
「急に手でも繋いじゃえば?」
「バカじゃない?はやいよ!」
「まあ、現実的には帰りにご飯とか、最悪でも連絡先は聞かないとだよね」
私が花木さんを誘うところを想像してみる。
「いや、無理な気がする!考えただけで緊張する!」
「ハル、いつもは強気なのに、超よわよわなのウケる。どんだけ好きなの」
チカがバカにするようにケタケタと笑っている。
「え、てか花木さんの下の名前ってなんなんだろう。めっちゃ気になる、、どんな名前でも好き、、」
「今のハルは結構キモいよ」
だって好きなんだもーん、と花木さんの顔を思い出してはニヤニヤしてしまう。
突然に運命の人が現れるなんてこと、あるんだなあとしみじみ考えては、浮かれてる自分に恥ずかしくなる。
あと3週間、このドキドキが続くなら、なんでも頑張れる。
