
エッチな女子高生は年上がお好き
第4章 お近づきの印に
「あの、、」
急に現れた人影に驚きながら、顔を見てみると花木さんだった。少女漫画のような展開に口が開いてしまう。
「覚えてますか?」
花木さんが目を逸らしながら恥ずかしそうに笑っている。
忘れるはずがない、忘れられるはずがない。
前と同じスーツで来ていて、全く会場の雰囲気にあっていなかった。
なんでこんなに探したのにずっと見つからなかったんだろう。こんな格好ならすぐにわかりそうなのに。
「覚えてます。花木さん、、」
私は、まともに顔を直視できなくなっている。
「また会えましたね。いいライブだったし、とてもいい気分ですよ」
と言って、花木さんはお酒の瓶を持ち上げる。
「2杯目なんです」と笑いながら。
「きてないのかと思いました。ちょっと探したけど、いなかったし」
素直に「探した」なんて、恥ずかしくて泣きそうになってしまう。
「僕も探しましたよ。ロッカーに行ったりしてたから、出会えなかったんですかね。とりあえずよかったです」
私と会えてよかったんだ。それが聞けただけで私は死ねる。
