
エッチな女子高生は年上がお好き
第4章 お近づきの印に
沈黙にお互い目を泳がせながら、口を開こうとしながらモゴモゴしてしまう。中学生の恋愛か。
「とりあえず、出ますか。ごみごみしすぎだし」
花木さんがゆっくりと歩き始めて、私も隣を少し遅れて歩く。
「ハルさん、どの曲が好きなんですか?」
ライブハウスの階段を降りる。カンカンと金属の高い音が、色んな人の色んなリズム、高さで鳴り響いている。
少し声を張りながら
「最後の曲、1番好きで本当に嬉しかったんですよ!聴けないかなーと思ってたら、まさか最後に」
「あれいいですよね。今日は特にアツかった!僕も好きな曲だと、3番の指にはいるかも」
「名曲ですよね。1番って聞かれたら、何で答えます?」
花木さんは真剣そうに目を細めて、「うーん」と唸る。
「セカンドアルバムの曲ですかね。ライブでやってるのほとんどみたことないかも」
「そういうのありますよね!好きな曲に限ってってやつ!」
最初は緊張してたし、今も手は汗をかいているけど、かなり話しやすくなった。自然な笑みが溢れてくる感じが、とてもとても心地いい。
