
エッチな女子高生は年上がお好き
第4章 お近づきの印に
「あ、あの白い看板。あれがイタリアンのお店ですよ」
少し目を凝らすと、いかにもお洒落!という雰囲気を醸したお店があった。高校生は絶対に選ばないお店に、少し緊張してしまう。
でも、子供だと思われたくないから平静を装う。
「すごい、本格的」
「そう!中にはピザ窯もあって、もちもちのピザは最高ですから。おなかは準備できました?」
「おなかは準備万端ですよ」
と二人で笑い合った。
店に入ると、窓際の二人用のテーブルに案内されて、景色まで楽しめるようになっていた。といっても、ただの都会のビル群が見えるだけで、何も真新しいものはないのだけれど、今日だけはビルの光も美しいと思えそう。
こんな時間まで働くおっさんに感謝。ありがとう。
「飲み物どうします?」
「えーっと、どうしよう」
きっと花木さんは私が未成年だと思ってなくて、もしここで「実は高校生なのでお酒飲めません!」なんていったらドン引くに決まっている。
だからと言って、飲んだこともないお酒を飲むのも私のポリシーに反するし。
しばらくメニューを見ながら、訳のわからないお酒の羅列を眺めてみた。
