
エッチな女子高生は年上がお好き
第4章 お近づきの印に
「お酒、もしかして苦手ですか?全然、ノンアルとか、なんでもいいので、空気読まなきゃとか思わないでくださいね」
好き。もう、今日で101回目の惚れ直しだ。
「じゃあ、今日はジンジャーエールで」
「じゃあ僕は白ワインにしようかな」
メニューを片手に見下す姿。不覚にも私は今そのメニューに嫉妬をしてしまっている。その視線の先は私であるべきだったのに。
うーんと考えながら見下されるメニューになりたい。と、馬鹿なことを考えることしかできない。
飲み物を注文するときに、私の好みを聴きながら、慣れたそぶりで食べものも注文してくれた。
私はまだまだ子供だから、花木さんの大人な対応の一つ一つが輝いて見えるし、眩しくて姿が見えないくらいに、却って遠い存在のようにも感じてしまう。
「僕たち、名前くらいしかお互いのこと知りませんね。少し質問してもいいですか?」
