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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして


小児科にいる澤北優先生は、厳しくも優しい、尊敬できる先生だった。


手技の手際や正確さはもちろん、周りを見る観察力、周りからの人望、機転が効くところ、そしてなにより、子どもの視点でものごとをよく見ているのがわかる。

もちろん子どもにも厳しいし優しいけど、なんていうのか、優しさの質が違うんだよなぁ……質が。

たった数ヶ月の小児科研修で、「この先生についていきたい」そう思ったのは、優先生だった。




だから俺はすごく嬉しかったし、優先生から学べることはなんでも学んでいこうってそういう気持ちだったのだ。




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