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戦場のミハイル

第2章 市街戦での孤立、息をひそめて生還せよ!

戦闘車輌は戦車をより機動力を増した兵器だ

キャタピラでなくノーパンクタイヤを複数装着しており悪路も難なく乗り越えていく


崩れたビル、倒れた看板

道路には建物の残骸、コンクリートの破片が散乱している


「もう、この街はダメだな…」


「そうね、住民は避難したのかしら」


「戦闘は最近じゃなさそうだ、放棄されたのかもしれない」


ふたりは前方と後方、分担しながらモニターを見つつ街のはずれの川を目指した



おそらく川にかかる橋も破壊されているだろうがこの特殊車輌なら浅い川なら問題なく渡れるだろう


「橋があった場所は避けよう!待ち伏せされているかもしれない」


「わかったわ、川べりに出たらそのまま河川敷に降ります」



勾配のある坂を登る


川の土手だ


案の定、橋のたもとには敵のバリケードが張られていた


彼らは中央突破に備えていたであろう


だが車輌はそのまま川へ降りていったので兵士たちが慌てて走ってくる



銃撃!


マシンガンの波状攻撃に加えて肩にかついだロケットランチャーまで持ち出してきた


遅れて敵の戦闘車輌も現れた!


タタタタタタタ!!


ドォォン!  ドォォン!



銃撃と爆発音


アナスタシアは彼ら敵の軍勢を無視して川へ突っ込んだ


機体上部の大型主砲は後方へ旋回する


「撃つよ」


「撃って!」


キィィィーーーン!とかん高い音が聞こえた瞬間



ズリュウウウッッ!!


ビームランチャー!



あたりはまばゆい光に包まれた!


閃光!



光がおさまり、敵兵たちが目を慣らしていくと、すでにそこにはアナスタシアたちの機体は消えていた…


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