戦場のミハイル
第4章 遊撃部隊、北に進む
コンコン!
ミハイルの部屋のドアがノックされる
「どうぞ」
扉を開けて部屋に入ってきたのは隊長のビクトリアだけでなく、副長のオルガの姿まであった
「?」
ミハイルは不思議そうな顔をしてしまう
先程のバルコニーではふたりでセックスの約束をしたような雰囲気に思えたのだが、そうでは無かったのだろうか
「お疲れのところおジャマして悪いね、ミーシャ」
「いえ、丸一日眠ってしまったようで、疲労感もかなりとれましたよ」
「いや、無理するな、どれ軽いマッサージをしてやろう、オーリャも手伝ってくれ」
「……え?」
ミハイルはふたりの強引な導きによりベッドに、横たわらされた
右腕にビクトリア
左腕にオルガが寄り添う
ふたりはミハイルの身体に密着し、彼の腕の筋肉をほぐしていった
「本当に……マッサージなんですね、でも何で」
ミハイルは訳がわからず身を任せている
「お前は働き過ぎなんだミーシャ、わたしたちが協力してやるから、リラックスしてろ」
ビクトリアは羽織ものを投げ捨て、内に着ていたバスローブの紐も緩めていく
「こう見えても私も器用なほうなんだよ」
オルガもバスローブをほどく
職務中は髪をきっちり束ねてオールバックのようにピッチリ固めているオルガだがオフの日は髪を下ろし、表情も穏やかに見える
オルガは憧れのビクトリアに受け入れてもらえ、緊張感がとれた様子だ
まだ身体が重いミハイルはふたりのやわらかな肌の密着が心地よい
豊かな胸を押し当てられ、腹をまさぐられ、しなやかな脚がミハイルの身体を絡め取っていく
これって……
ふたりの女性に挟まれたまま、ミハイルは受け入れていた
やがてビクトリアはミハイルの頬をつまみ顔を寄せると熱いキスを浴びせた
呼応するようにオルガは顔をミハイルの下半身へ近付けていく
すでに硬くみなぎっていた下腹部がオルガの熱い口腔に収められていく
上半身をビクトリアに
下半身をオルガに
ミハイルはふたりの行動が理解できないまま、肉欲の流れに身を任せていった…
三人は代わる代わる交わっていった