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戦場のミハイル

第6章 ニコライ議員の私邸


翌日、ガリーナ・ウワロナは軍の総監へ訪れ、総務局へ出向いた


休職中ではあるが軍に身を置く立場として勝手な自由行動をとるわけにもいかないだろう


きっと人事課だの民生課だのたらいまわしにされるだろうと思っていたが、たまたま居合わせた広報課の課長とやらが通りかかってくれたおかげで話しは意外にスムーズに進んだ


「そうそう、お屋敷の執事から頼まれていたんだった、キミ動けるのかい?」


どうやら近衛兵の巡回警備を駐在警備に変えてくれと申し出があったらしい


広報課の課長も普段なにかとお世話になっているミャスコフスキー家の依頼なのでむげに断ることも出来なかったようだ


「前線で戦っていたキミには退屈かもしれんが、なにせ今は人がまわせなくてね
 なぁに、リハビリの延長だと思えばいい」


こうしてガリーナ・ウワロナは正式に駐在警備の近衛兵として街一番の権力者のお屋敷で働くことになったのだった



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