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戦場のミハイル

第6章 ニコライ議員の私邸



明け方



ガリーナが目を覚ます



横を見ると、すでに相棒のマイヤ・プリセツカヤは身支度を整えていた


まだ窓の外は薄暗い



「……誰かの泣き声が聴こえる、イーラかしら?」



「なんだリーニャ、もう起きていたのか?

 まだまだ早いよ、ゆっくり眠りな


 声? 今? そんなの聴こえるか?」



早番の相棒はそのまま部屋を出ていった



静寂の空間



耳を澄ませても


もう声は聴こえなかった



空耳かしら?


党首の小さな娘、イリーナの声のようにも思えたが

党首の寝室からでは無かったような気がする


もっとここより、高い位置からのようだったけど


気のせいか




ガリーナは再び深い眠りについた




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