テキストサイズ

僕の彼女は塀の中の白い小悪魔

第2章 山崎

 それから冷静になって辺りを見回すと、同じクラスメイトの女子、そう山崎が倒れ込んでいた。歩きスマホで歩いていたところに、僕の自転車とぶつかり、気が付いたら大事故を起こしたしまったようだった。
 彼女はピクリともしない。
「大丈夫?」
「いや、ちょっと待って…」
 彼女の顔が道路脇のコンクリートの側溝におもいっきり叩きつけた様子が見て取れた。うつ伏せになったまましばらく動く様子もなかった。
 僕は彼女の身体を持ち上げて、顔を僕の方へ向けて、そっとバラけた長い黒髪をかき分けてみた。そこから見えたのは、透き通るような綺麗な素肌。
 意外と可愛いんだな…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ