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僕の彼女は塀の中の白い小悪魔

第3章 とんでもない事態

何時間待っただろう。治療室の外の椅子に座ったまま、ただ呆然としていたところに執刀医の田川先生がやって来た。
「同じ学校の子?」
「そうです。」
「担任の先生にはこちらから連絡するようにするから、君は学校に戻りなさい。」
「家族の方にも連絡しておくから。」
 僕は動揺していたが、彼女の容態を知りたかった。
「山崎はどうなったんですか?」
「まだこれから検査をしないといけないが、目のほうがちょっとね…」
 先生は言いにくそうな感じだったが、僕の血の気の失せた様子を不憫に思ったのか、頭を掻きながら詳細に説明してくれたのだった。
「まさか…」
 山崎の両目は喪失してしまったのだ。
「どうしよう、どうしたらいいんだ。」

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