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僕の彼女は塀の中の白い小悪魔

第4章 スマホはな…

あの時、遅刻してもいいから、無茶な運転なんかしなきゃよかったのに…
 後悔してもあの瞬間にはもう戻れない。
 困ったな…
 よく考えてみると、学校にスマホを持って来たら駄目じゃなかったっけ?
 あいつも悪いはず。
 そんな危険な発想にも囚われていた…
 僕は絶望感と共に、彼女に対する責任を一生持ち続ける決心をしようとしていたのだ。それと同時に、あの透き通るような綺麗な肌が、僕の心にいつまでも残り続けていた。
 周りからは、うなだれている僕がただ一人そこにいるようにしか見えなかっただろう。内心、これを機に彼女ともしかしたら親密な関係になれるんじゃないかとも思っていた。

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