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城田くんには友達が必要

第1章 1



情けないことにそのことに気がついたのはつい先日。


なぜなら城田くんは私にとってとても可愛い後輩なのだ。


私と同じ高校を目指していると苦手な勉強を頑張っていたこと。

めでたく合格した日には涙目で報告にきてくれた。

学校で私の姿を見かければ小走りで駆け寄ってくる姿には可愛い子犬のよう。

両手が塞がっていれば奪い取る勢いで助けてくれる。



そんな優しく可愛い城田くんに友達がいないなんて思いもしなかった。


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