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シャイニーストッキング

第11章 絡まるストッキング10     連休最後の2日間…

 9 武石健太(9)

「ねぇ…
 今夜も抱いて…」

 美和はそう、濡れた、淫靡で、魅惑的な目をして囁いてきた。

 そして俺はこんな淫靡で、魅惑的で、魅力的な美和を初めて見た…

 今夜も…

 心の昂ぶりが…

 抑え切れない…


 美和は部屋の灯りを消して、浴衣をハラリと脚元に脱ぎ捨てて全裸となり…

「ね、ねぇ…
 こ、今夜ら、後ろから…
 バックで犯すようにして欲しいの…」

「え…」
 なんと、恥ずかしそうな顔をしながらも、そう云ってきたのだ。

「は、激しくして……」

「あ、ぁぁ、う、うん…」

 本当にこんな美和は初めて見た…

 ま、まさか、これが…

 美和の本当の姿なのか?…

 じゃあ、今までの美和は、猫を被っていたというのか?…

 い、いや、違うだろう…

 だとしたら?…

 京都旅行という…
 美和にとっての前向きな明日への心の想いの解放感からの、冒険心からか?

「あぁ、け、けんちゃん…」

 そんな俺の戸惑いは、この美和の淫らで淫靡な目の光りに飲み込まれ…

 今夜も自らの欲望を抑え切れずに…

 そして美和のリクエスト通りに…
 激しく、犯すかのように、後ろから攻めていった。

「はぁん、あん、あっ、あ、け、けんちゃんん…」

「はっ、ふっ、はっ、み、みわぁ…」

 そして俺は…

 やはり、まだ、若かったのだ…

 こんなシチュエーションに図らずも興奮してしまい…

 夢中になって美和を抱き、後ろから攻めていく。

 いいや、明日で…

 明日、東京駅に着いてからで…

 東京のどかのカフェにでも寄って…

 美和と……

 
 心が痛んだ…



 だが…

 違うかったのだ…



 俺は完全に…

 美和の想いに操られていたのであった…

 そして…
 
 完全に…

 間抜けな…

 ピエロ…

 道化師になってしまったのだ…





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