シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング10 連休最後の2日間…
10 武石健太(10)
「あ……う…うぅ……」
俺は尿意を覚え、目を覚まし…
トイレに立った。
そしてトイレを済ませて再びベッドに潜り込んだ…
あっ、あれっ…
ふと隣を見て、そしてツインベッドのもう一つのベッドも見る…
美和の姿が無い…
「あれ?…」
美和がいない…
トイレには、いや、バスルームにももちろんいない…
そして隣のベッドには寝た跡もない…
「あれ、み、美和…」
俺は起き上がり、隣の居間の部屋を覗く…
居ない…
「あっ…」
居間のテーブルに白い紙が…
ん、なんだ、メモか?…
「あ…」
それは手紙?…
メモでは無く、1枚の便箋の紙…
ふと時計を確認する。
午前5時半過ぎ…
そしてその手紙を手に取る。
『 武石健太様へ
健ちゃん、この半年間、こんなバツイチで、三つも年上のこんな私とお付き合いをしてくれて本当にありがとうございました。
そして、こんなカタチのお別れの仕方で本当にごめんなさい。
でも…
悲しくて、直接はお別れを言えませんでした。
健ちゃんのことは本当に好き、大好きでした…
そして健ちゃんの明るさが、離婚で傷ついた心を本当に癒してくれました。
本当に、本当に大好きでした。
できればこのまま…とも思っていたんだけど、あれは健ちゃんが新しい部署に移動したって言ってからかなぁ?
完全に私の事を見てくれなくなった…
私は健ちゃんにとっ手の透明人間になってしまった、そんなふうに感じた。
そしてちょうどその時にね、実家の親がね、もう帰って来いって
長野に戻って、お見合いをして…
孫が見たいって…
さよなら
私はこのまま長野の実家に帰ります、実は東京のアパートは解約してあるの、荷物も田舎にもう送ってあるの
ちゃんとお別れしたかったけどできないから、夜逃げのように消えますね
だけど、できれば、少しでも健ちゃんの心の中に消えないで…
いたいな
さよなら
ありがとう
PS 新幹線の切符は置いてありますね
1997年8月13日AM2:30 美和 』
道化師になってしまった…
「あ……う…うぅ……」
俺は尿意を覚え、目を覚まし…
トイレに立った。
そしてトイレを済ませて再びベッドに潜り込んだ…
あっ、あれっ…
ふと隣を見て、そしてツインベッドのもう一つのベッドも見る…
美和の姿が無い…
「あれ?…」
美和がいない…
トイレには、いや、バスルームにももちろんいない…
そして隣のベッドには寝た跡もない…
「あれ、み、美和…」
俺は起き上がり、隣の居間の部屋を覗く…
居ない…
「あっ…」
居間のテーブルに白い紙が…
ん、なんだ、メモか?…
「あ…」
それは手紙?…
メモでは無く、1枚の便箋の紙…
ふと時計を確認する。
午前5時半過ぎ…
そしてその手紙を手に取る。
『 武石健太様へ
健ちゃん、この半年間、こんなバツイチで、三つも年上のこんな私とお付き合いをしてくれて本当にありがとうございました。
そして、こんなカタチのお別れの仕方で本当にごめんなさい。
でも…
悲しくて、直接はお別れを言えませんでした。
健ちゃんのことは本当に好き、大好きでした…
そして健ちゃんの明るさが、離婚で傷ついた心を本当に癒してくれました。
本当に、本当に大好きでした。
できればこのまま…とも思っていたんだけど、あれは健ちゃんが新しい部署に移動したって言ってからかなぁ?
完全に私の事を見てくれなくなった…
私は健ちゃんにとっ手の透明人間になってしまった、そんなふうに感じた。
そしてちょうどその時にね、実家の親がね、もう帰って来いって
長野に戻って、お見合いをして…
孫が見たいって…
さよなら
私はこのまま長野の実家に帰ります、実は東京のアパートは解約してあるの、荷物も田舎にもう送ってあるの
ちゃんとお別れしたかったけどできないから、夜逃げのように消えますね
だけど、できれば、少しでも健ちゃんの心の中に消えないで…
いたいな
さよなら
ありがとう
PS 新幹線の切符は置いてありますね
1997年8月13日AM2:30 美和 』
道化師になってしまった…