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シャイニーストッキング

第11章 絡まるストッキング10     連休最後の2日間…

 12 自らの慰み…(1)

 そして…

 急に美冴さんに逢いたくなった。
 

 午後4時に帰宅し、すかさず携帯電話を取り出して…
 蒼井美冴さんに電話を掛ける。

 プルプル、プルプル、プルプル…

『こちらは留守番電話サービスです…』
 だが美冴さんは電話にはでなかった。

 13日…
 普通、仏様がいるお宅では入盆で、お墓参りをするのが通例である。

 そして美冴さん宅も父親が亡くなっており、今日はお墓参りやら、親戚等が、色々ある…
 と、云っていた。

 とりあえずは旅行前の夜に14日に逢う約束を交わしてはいたから…
 留守番電話にメッセージは残さずに
『とりあえず自宅に帰ってきましたぁ』
 と、簡単なメールを送る。

 お盆の入盆なだけぬ、しつこくしたら嫌われてしまうかもしれない…
 
 とりあえず今夜は大人しく寝よう…
 そして、シャワーを浴び、気持ちをリセットした。

 さすがに心の片隅には、まだ、美和への想いや今回の旅行のことがモヤモヤ、ザワザワと騒めき、蠢いてはいたのだが、どうにか心の片隅の更に奥へとしまい込み、蓋をし、鍵を掛ける…
 できるだけそう意識をしていく。

 後は時間が…

 そして美冴さんに逢えさえすれば…

 いや、美冴さんを抱きさえできれば…

 多分、忘れられる筈なのだ。

 早く美冴さんに逢いたい…
 そしてベッドに横になり、目を閉じる。

 あぁ…

 だが、今度は、目の裏に美冴さんの姿が…

 旅行前に過ごした美冴さんのあの妖艶で…

 妖しく…

 淫らな痴態が浮かび上がってしまい…


「あ…」

 ジンジンと…

 ズキズキと…

 勃って…

 昂ぶり…

 疼いていた…


 とても眠れそうにない…



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