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シャイニーストッキング

第11章 絡まるストッキング10     連休最後の2日間…

 13 自らの慰み…(2)

 俺は気づくと自らを握っていた。

 そしてその自らの分身は、美冴さんを欲し、想像し…
 熱く、猛り、手の中でズキンズキンと震えている。

 ああ、ガマンできないや…
 昨夜と一昨夜の夜に、あれほど美和を抱いた筈なのに…
 まだ、こんなに猛っている。

 やはり美和と美冴さんの存在感が違うのだろうか…

 美和だって、いや、美和は、10人が見たら半分以上はいい女と云われる存在だ…

 だが、だけど美冴さんは…
 10人中、ほぼ、殆どの男達が、いや、女性もだろう…
 殆どの人達がいい女だと云う存在なんだ。

 だから、俺だって、あれほど美冴さんに骨抜き状態になってしまったんだっけ…

 そうあの夜、初めて自宅に、ここに連れて来たあの夜…
 俺は美冴さんを抱き、愛したのにも関わらず、美冴さんを抱いたという実感が、殆ど湧かなかったのだった。

 まるで夢みたいな…
 その位に舞い上がってしまったのだ。

 そうそれは、あの初めての…
 大学生時代のあの、佐々木ゆかり部長との初めての夜の、童貞だったあの夜の緊張と、高ぶりと、昂ぶりと、同じ様であった。

 あれから約8年が経ち、そこそこ、いや、かなり女遊びをしてきた自負が俺なりにはあったのだが…
 美冴さんとのあの夜はまるで、大学生時代の初めての佐々木ゆかり部長との夜と同じ様な感覚に陥ってしまったといえた。

 そのくらいの特別な存在感なんだ…
 だから美冴さんを思い浮かべただけでこんなに昂ぶり、疼いてしまう。

 あぁ美冴さん…
 目を閉じればどことなく陰のあるあの笑顔が浮かび…

 耳を澄ませば、あの甘い、ややハスキーな声が囁いてくる…

 ああ、ダメだ…

 そして更にあの甘い香りに…

 あの煌めく、艶やかなストッキングの妖しい魅力が…

 更にズキンズキンと昂ぶらせてくる。

 あぁ、美冴さん…

 みさえさん…

 俺は夢中になって自らをシゴき…


「あっ、うっ、っくぅぅ…」

 瞬く間に…

 射精してしまった。

 あぁ、なんて…


 こんなにあっという間になんて…


 そしてようやく…

 睡魔に覆われていく。

 長い様な、短かった様な…

 美和との劇的で、衝撃的な、最後の…

 三日間が終わった…



 もう俺は…

 キレイになったよ…

 美冴さん…




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