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シャイニーストッキング

第11章 絡まるストッキング10     連休最後の2日間…

 22 美冴と健太(4)

 ピンポーン…

 あの電話から1時間後…
 わたしは健太のマンションに到着した。

 ガチャ…

「み、美冴さぁぁん」
 
「あ、あんっ、も、もおっ」
 すると健太はドアを開けるなり、もの凄い勢いでわたしに抱き付いてきたのだ。

 その瞬間に健太の匂いが…
 いや、男の匂いが、わたしの鼻腔に広がってきた。

 わたしはこの三日間、ずうっとゆかりさんと一緒に過ごし、抱き合い、愛し合ってきていたから…

 この健太の匂いが…
 いや、男の匂いとして余計に感じてきていたのである。

 やはり、同性同士とはまず香り、匂いが根本的に違う、いや、違って感じられるのだ…


「あっ、ん、ぁ、け、けん……」
 そして健太はすかさず、わたしを抱き寄せ、キスをしてくる。

「あ、ん…む…んん…」
 わたしは玄関で健太に抱き付かれながらキスをされ、壁に押し付けられてしまう。

 よほど嬉しいのか…

 あ、いや…

 寂しかったのだろう…



「は、ぁ、み、みさえ…さぁん…」

「ぁ、は、ふ、け、けん…」
 そしてわたしはこの強引な健太のキスに、心が震え、力が抜けてしまい、壁に寄り掛かり、いや、健太に押さえ付けられながらしゃがみ込んでしまった。

 だが、健太は、そのまま離さずに、唇を、舌を貪る様なキスをしてくる…

 そしてわたしはそのキスに…
 少しの違和感を感じていたのだ。

 その違和感とは…

 キスの甘さと感触の違和感であった。


 なぜならば、わたしはこの三日間…

 ずうっとゆかりさんと過ごし、愛し合っていたから…





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