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シャイニーストッキング

第11章 絡まるストッキング10     連休最後の2日間…

 32 美冴と健太(14)

 美冴さんは…

 ついこの前までは…

 つまりは俺と付き合う事になる前…

 つまりは、その約一週間くらい前までは…

 『黒い女』と呼ばれていたくらいに…
 
 本人曰く…

 無気力、無欲、生きる屍としてただ、惰性で生きていた…
 と、云っていたから、そんな男関係なんてあり得ない訳で…
 しかも、その『黒い女』になったきっかけが、その昔の最愛な元彼の突然の死だったわけだから、清算なんて言葉さえある筈がないんだ。


 だとしたら…


「あっ」
 また、声を漏らしてしまう。

「え、な、なに?」

「あ、いや、その…あ、このストッキングの肌触りが気持ちいいなぁって…」
 確かにさっきから、自分の太腿に触れてくる美冴さんのストッキング脚の感触が、しっとりと汗ばみ、肌と一体化しているみたいで気持ちが良いのだが…

「うふ、もうけんちゃんったらぁ」
 とっさにそんな最もらしいウソで誤魔化した。
 
 例の…

 謎のお友達という存在のせいなのか?…

 やはりこの逢う約束を延ばしてきたお友達との泊まりのお出掛けが…

 それが、いや、その相手が…

 男で…

 また、再び、疑心暗鬼に陥ってしまいそうになってきてしまう…

 だが、そうじゃなくちゃ、この美冴さんの突然のこの激しさの…

 説明がつかないような気がするのだが…

 とりとめが無くなってくる。

「うふふ…」

「あ…」

 美冴さんはそのストッキング脚で…

 そのストッキング脚をスッと伸ばしてきて…

 俺のチンポに触れてきたのだ…

「うふふ…」

 淫靡な笑みを浮かべながら…

「あ、うっ」

 そして俺は、そんな疑心暗鬼の迷宮に落ちそうになっているくせに…

 そのストッキング脚のザラザラ感の快感と…

 美冴さんの淫靡で妖しい目の魅惑的な輝きに魅入られてしまい…

「あ、また、元気になってきたわ…」

 そう…

 また、勃ってきた…




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