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シャイニーストッキング

第11章 絡まるストッキング10     連休最後の2日間…

 39 ゆかりと大原浩一本部長(1)

 時系列的に1538ページ…

 第13章 絡まるストッキング7        
 本部長大原浩一
 277項 8月15日午後4時半
 からの続きとなります。


 私は栃木県の実家の駅から、午後5時05分の東京駅行きの新幹線に乗車した。

 そして流れる窓を眺めながらこの8月10日からの、母親の緊急入院に伴い早まったお盆の帰省についてを回想していく。

 本当にこの僅か約五日間で色々な事があった…

 そしてそれは、まるで女難のようであったのだ…

 だが、それらの殆どは、約20数年前から私自身がタネを蒔いていた様な出来事ともいえたのである…

 きよっぺ…

 ノン…

 この二人の元彼女という存在…

 そして律子への新たな想いと昂ぶり…

 更に意識を高めてしまったゆかりへの想い…

 やはり女難といえるのか…

 それは、なんとなくだが…

 この先に分かるかもしれない…

 そんな予感がしていたのである。

 そして午後5時30分、手前の上野駅で下車し、駅を出て…
「三軒茶屋方面に…」
 タクシーに乗車した。

「ふうぅ…」
 タクシーに座った途端に、一気に疲れが噴き出してきた感じがして、思わずため息をしてしまう。

 そして後部座席からの流れる都会の車窓の風景を眺めながら、ふと…
 
『ごめんなさい…
 今から急遽お友達と『夢の国』に一泊で出掛ける約束をしてしまいました。
 だから帰宅が15日の夜遅くになってしまって明日は逢えなくなってしまいました。
 また明日連絡します、本当にごめんなさい』
 そんな、昨日の夕方のゆかりからのメールを思い浮かべる。

 そうか、明日か…

 とりあえず今夜はゆっくりと休んで、明日の午後からでもゆかりと逢えばいいか…

 そして16、17日とゆっくりと二人で過ごし、18日から気持ちを切り替えて出勤すればいいか…

 いよいよ休み明けからは…

 勝負の毎日が始まるのだから…

 それにこの五日間、ヤリ過ぎてしまったから、少し休まないとな…

 また、再び…

 きよっぺ…

 ノン…

 律子…

 この三人と過ごした夜を思い浮かべながら…

 自虐する。

「あ、運転手さん、そこの右のマンション前ね…」

 午後6時15分過ぎ…
 自宅マンションに帰宅した。





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