シャイニーストッキング
第3章 絡まるストッキング2 美冴
51 安心感
「あ、ごめん、起こしちゃったね…」
「…え、いや、大丈夫です…」
すっかり寝ちゃいましたね…
寝ぼけた顔なのに、なぜか爽やかな笑顔でそう言ってきた。
すごい、本当に爽やかな顔付きなんだわ…
その顔を見て改めてそう思ったのである。
「それよりも、とりあえずわたしは帰るね、着替えなくちゃいけないし…」
「なんか、すいません…」
と、健太が突然謝ってきたのである。
「えっ、なんで、謝るのはわたしの方よ、すっかり健太くんに甘えちゃって…」
本当にごめんなさい…
「あっ…」
そう謝った瞬間に健太はわたしをスッと抱き寄せてキスしてきたのだ。
ああ…
なぜかそのキスに心が震えてしまう。
大丈夫だわ、これからは彼に、健太に甘えよう…
この時、そんな想いが心に湧いてきたのだ、なぜか、その時の健太に安心感を感じたのである。
そしてなんとなくなのだが、この健太によって、この不安定な自律神経の暴走も治ると感じられてきていたのだ。
「あっ、そうだ…」
会社ではバレないようにお願いね…
「は、はい、それは勿論です、わかってますから…」
そう話し、とりあえず帰り支度を整える。
「ダメよ、遅刻しちゃ…」
「はい、頑張ります…」
またそう爽やかな笑顔でそう言って、わたし達は別々にタクシーに乗った。
「じゃあ…」
わたしは走り始めるタクシーの席に座りながら、ふと、昨夜からの出来事を思い浮かべていく。
健太くんとか…
だが、あの居酒屋の出来事から、なんとなくだがこんな予感はしていた。
心のどこか奥深くにはなんとなくだがそんな想いがあったのだ。
ストッキングラブのせいなのか…
ふと、脱ぎ捨てて素足の今の脚を撫でながらそう思っていた。
そして少しだけ心がザワザワしてきていたのだが、このザワザワ感は不安な想いではない。
だがなぜかワクワク感でもなかった。
先週末から全ての出来事が急なのだ、あまりにも急な展開過ぎるのだ…
だから心が追いつかないのだ。
でも、今度は、これからは健太がいる、とりあえずいつも傍に居るはずであるし、きっといてくれる…
そう思い、考えながら、走り過ぎていくまだ薄暗い、真夏の夜明けの空を見上げていた。
今日からは新しい日々が始まるのだ…
「あ、ごめん、起こしちゃったね…」
「…え、いや、大丈夫です…」
すっかり寝ちゃいましたね…
寝ぼけた顔なのに、なぜか爽やかな笑顔でそう言ってきた。
すごい、本当に爽やかな顔付きなんだわ…
その顔を見て改めてそう思ったのである。
「それよりも、とりあえずわたしは帰るね、着替えなくちゃいけないし…」
「なんか、すいません…」
と、健太が突然謝ってきたのである。
「えっ、なんで、謝るのはわたしの方よ、すっかり健太くんに甘えちゃって…」
本当にごめんなさい…
「あっ…」
そう謝った瞬間に健太はわたしをスッと抱き寄せてキスしてきたのだ。
ああ…
なぜかそのキスに心が震えてしまう。
大丈夫だわ、これからは彼に、健太に甘えよう…
この時、そんな想いが心に湧いてきたのだ、なぜか、その時の健太に安心感を感じたのである。
そしてなんとなくなのだが、この健太によって、この不安定な自律神経の暴走も治ると感じられてきていたのだ。
「あっ、そうだ…」
会社ではバレないようにお願いね…
「は、はい、それは勿論です、わかってますから…」
そう話し、とりあえず帰り支度を整える。
「ダメよ、遅刻しちゃ…」
「はい、頑張ります…」
またそう爽やかな笑顔でそう言って、わたし達は別々にタクシーに乗った。
「じゃあ…」
わたしは走り始めるタクシーの席に座りながら、ふと、昨夜からの出来事を思い浮かべていく。
健太くんとか…
だが、あの居酒屋の出来事から、なんとなくだがこんな予感はしていた。
心のどこか奥深くにはなんとなくだがそんな想いがあったのだ。
ストッキングラブのせいなのか…
ふと、脱ぎ捨てて素足の今の脚を撫でながらそう思っていた。
そして少しだけ心がザワザワしてきていたのだが、このザワザワ感は不安な想いではない。
だがなぜかワクワク感でもなかった。
先週末から全ての出来事が急なのだ、あまりにも急な展開過ぎるのだ…
だから心が追いつかないのだ。
でも、今度は、これからは健太がいる、とりあえずいつも傍に居るはずであるし、きっといてくれる…
そう思い、考えながら、走り過ぎていくまだ薄暗い、真夏の夜明けの空を見上げていた。
今日からは新しい日々が始まるのだ…