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シャイニーストッキング

第18章 ほつれるストッキング2          蒼井美冴と松下律子

 52 融ける夜(5)

「う、うぅぅん」

「……っ」
 松下さんが吐息を漏らし、小さく寝返りを打った瞬間…
 わたしはドキっとしてしまう。

 それは、わたしの座っている位置の角度から、松下さんのスカートの奥の太腿隙間が、暗い影として見えてきたからであるーー

「………」
 わたしは思わずそのスカートの奥の影から、目が離せなくなってしまっていた、いや、ドキドキと昂ぶりさえ感じてきていた。

 世の中には、スカート覗きや盗撮という犯罪行為のニュースをよく目にし、聞こえる…
 だけど、今、この目の前の松下さんの脚、そして怪しいアングルを目の当たりにすると、そんな痴漢行為や犯罪行為の衝動を覚える輩達の昂ぶりの思いが、理解できる様な気がしてきているのである。

 とにかくわたしは、このスカートの奥の、暗い影の隙間から目が離せなくなってしまっていたーー

「………」

「ん、んん…」
 そんなわたしの変態的な視線を無意識に感じてるのだろうか、それとも、目が覚めそうなのだろうか?
 松下さんは、小さく、何度も吐息を漏らし、モジモジと身動きをし始めてきていた。

「………」
 そしてわたしはそんな動きに、スっと目を動かし、この魅惑的な美しいストッキング脚を見つめていく。

「あ…」
 すると、松下さんは、ヒロくんからベッドに寝かされたままであるから…
 また、ヒールを履いたままで横になっていた。

「……」
 脱がさなくちゃ…
 わたしはそのヒールを見つめ、そう思い、手を伸ばしていく。

 だけど…
「……」
 そのヒールを見つめ、手を伸ばし、脚首に触れる瞬間に…
 急に、ドキドキとしてしまったのである。

 なんて、キレイな脚なの…
 スラリと伸びた、膝下の長いキレイな型の脛、そして、キュッと細く締まった足首。
 黒いエナメルのヒールの艶やかさ。

「あ……」
 普通、足首部分のストッキングには、一番伸縮する部分でもあるからシワが寄る為に、ナイロンの緩みが見えるのだが…
 この松下さんの足首には、そのシワが見えないのだ。

「………」
 それは…
 わたしもそうである様に、ストッキングという存在感に、より強い自意識と美意識を抱いているが故から…
 より薄いナイロンストッキングをセレクトし、穿いているという証拠でもある。

 やっぱり松下さんは、わたしと同じーー

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