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シャイニーストッキング

第18章 ほつれるストッキング2          蒼井美冴と松下律子

 58 融ける夜(11)

 わたしはゆっくりと顔を、鼻先を、松下さんの足首辺りに近付けていくと…
「ん、んんん…」
 無意識ながらも、わたしの妖しい気配を感じるのだろうか、寝落ちしながらも脚先をモジモジと動かしてくる。

「ん、んん、ふぅ、ふぅぅ…」
 そしてさっきまで荒かった吐息も、酔いが落ち着いてきたのだろうか、少し緩やかになってきていた。

 逆にわたしの方が、この松下さんの妖しく、美しいストッキング脚の魅惑さに昂ぶっていて、飲み過ぎた感のある酔いが、ドキドキと昂ぶりと興奮の相乗効果によって、やや、高くなってきていたのだった。

「……っ」
 そんな高鳴りにふと、目を上に動かすと…
 美しい緩やかなカーブを描く、松下さんのスカートと、そこから延びる艶やかな太腿が、妖しいストッキングの光沢の艶を纏い、見え…
「っ……」
 思わず息を飲み込み、見とれてしまう。

 スカートの奥の、妖しい暗い影…
 そこから延びる、艶やかなストッキングの光沢に包まれた生めかしい太腿。

 本当に目が離せずに、触りたい、ううん、舐めたい…
 そんな衝動が湧いてきてしまう。

「………」
 わたしは顔を上げ、ゆっくりと太腿の方へと動かし…
 そして、柔らかく、『く』の字に曲がった膝の側面へと顔を寄せ…
 そうっと、ふくらはぎに手を触れていく。

「………」
 限りなく薄いストッキングが肌に吸い付くかの様に張り付き…
 まるで第二の肌の様に感じられる。

 うわぁ、なんて肌触りなの…
 ナイロン繊維のザラつきはほぼ感じられず、しっとりと肌に張り付きいていた。

「すぅぅ…」
 そして微かに香るシャネルの甘い芳香が、わたしの心を…
 ビアンの衝動に揺れている想いを、更に昂ぶらせてくる。

 ああ、ガマンできないわ…
 この艶めかしいストッキング脚、柔らかそうなカラダのライン…
 そして美しい顔、柔らかそうな濡れた唇。

「………」
 わたしはジッと松下さんの寝顔を見つめる。

 すると、フッと浮かんでくる、彼、大原浩一の存在感ーー
 こんな彼女ならば、手離せる筈がない…
 いや、ゆかりさんもそうだ。

 彼は、ヤツは、ズルい…
 こんな美しく、愛らしい二人の女性を独り占めしようというーー

『本当は美冴を一番愛してるんだ』
 すると突然、昨夜の彼の慟哭の声が浮かんできたーー



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