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シャイニーストッキング

第18章 ほつれるストッキング2          蒼井美冴と松下律子

 60 融ける夜(13)

「………………っ」

 え?
 ズキズキと頭痛がする。

 
「……ぁ…………」
 目を開き…
 かろうじて、意識が少しだけ…

「………………ん?」
 薄暗い天井が目に写り…

「………………」
 え、わたしは寝ているのか?

「………………」
 乾いたシーツの感触…

「……………っ」
 鼻腔に、甘いムスクの香りが…

「……………」
 え、美冴さんか?

「…………っ」
 微かに目を開くと、目の前に美冴さんの顔があり…
 
「え………」
 その甘いムスクの香りと共に、ハスキーな声が囁いてくる…

「あ……気付いたの?……」
 そして甘い香りと共に、美冴さんの顔がわたしを覗いてきた。

「……ぁ、え、わ、わたし?………」
 まだ胸の鼓動が、ドキドキと早鳴り…
 軽い頭痛と、全身の虚脱感が…

「……………」
 どうやら、わたしは、酔い潰れ……
 意識を失くし……

「……………」

 薄暗く、静かな空間?
 え、ここは、ホテル?

「あ………」
 その時だった…
 甘い芳香と柔らかな感触が、わたしの唇に感じられ。

「ぇ……」
 目の前に美冴さんの顔がいっぱいに近寄り…

「………」
 え、わたしは、美冴さんに、キスをされているのか?
 
 柔らかな感触が…

「………」
 顔に美冴さんの髪が触れ、肩を抱かれ…
 息が、かかる。

「……っ」

「しっ、黙って」
 スッと唇を離し、わたしの目をジッと見つめ、美冴さんは、そう囁いてきた。

「………」
 意識の覚醒と共に、酔いによる頭痛がズキズキと痛み…
 そして、この今の、状況を少し理解し…

 酔いとは別の…
 ドキドキとした、鼓動の高鳴りが、胸を苦しくしてきていた。

「……きよ…」

 そして脳裏には…

『この肌触り、感触、艶やかさ…』
 美冴さんの指先が、わたしの脚を撫で…
『わたしも……大好…きよ……』 

 意識を翔ばす寸前の言葉と、昂ぶりが、蘇ってきたーー


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