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シャイニーストッキング

第18章 ほつれるストッキング2          蒼井美冴と松下律子

 62 融ける夜(15)

「そう…りつこ…好き…よ…」
 わたしはそう囁きながら、りつこの唇をまた再び吸っていく。

「ぁ…」
 右手で軽く肩を抱き…
 顔を寄せ…
 左手を下ろし…
 魅惑のストッキングの太腿を撫でながら舌先を絡め、甘い唾液を交わしていく。

「ん…ん……」
 不思議と、りつこからの抗いの動き、所作は一切感じなかった、ううん、逆に、まるで嬉々として受け入れられているくらいに無抵抗に、わたしの唇を感じてくれているみたいであった。

 まさか、りつこに、ビアンの経験があるのだろうか?…
 そう思えてしまうくらいに、すんなりと、無抵抗で、わたしの唇を、キスを受け入れ、感じてくれているみたい。

 約十日前のお盆休みのあの夜に…
 わたしとゆかりさんは、恐る恐る、結果的には二人とも惹かれ、魅かれ合うようにお互いを求め、愛し合った。

 あの夜は、お互いに初めての経験であったから…
 無我夢中に、まるでお互いを探り合うかの様に愛し合った。

 そして初めての瞬間の夜は、内心、二人の心の中に、禁断で禁忌な行為であるとの想いを秘めていたであろうから、なんとなく、お互いに、後ろめたさや微かな抗いを感じたものなのだが…
「………んん…」
 こうして今、りつこを軽く抱き、唇を、舌先を交わしていても、当時の様な抗いの動き、素振りさえをも感じられないでいた。

「…ぁ……さん……」
 むしろりつこは、嬉々としてわたしを受け入れてくれているかの様にさえ感じられる。

「り、りつ…こ……」
 本当は…
 このりつこを、ヤツ、大原浩一から奪い取ってやろうという、沸き起こったわたしの天の邪鬼な、ヒネクレた思いからの衝動の筈だったのに…
 こんなにすんなりと受け入れられてしまうと、その衝動は消え去ってしまい、相反する想いが湧いてきてしまう。

 それはーー

「ぁ、ん、み、みさえ…さぁん……」
 わたしのキスと、そして左手で撫で愛でている、このりつこのストッキングの太腿の感触の快感に…
 わたし自身が、夢中に酔い痴れてしまっているのである。

 わたしの心の奥深くに、ゆうじという忘れられない愛しいオトコに刻まれてしまった…
『ストッキングラブ』という性癖嗜好の想いと衝動。

 奪う、どころではなく…
 わたし自身が、りつこに心を奪われ、魅了されてしまっているのである。


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