でも、猫系彼氏に振り回されたい
第1章 ツンデレじゃないもん
「みなと…すき…」
「ん…俺も」
ニヤッと笑って、少し強く吸い付くところが、湊の意地悪なところ。
「ちょっと…やばいかも、今日…」
「弱くなっちゃったの」
「溜まってるから、仕方ないだろ」
肩で息をしながら話すのも、なんだか情けなくて恥ずかしい。
「じゃあさ」
湊がゆっくりと抱きついてくる。
「はやく、しちゃおうよ…」
さっきまでの恥ずかしそうな表情は嘘のように、ニヤニヤと妖艶に微笑みながら、キスで口を塞がれた。
恐るべし痴女…。
俺はゆっくり起き上がって、キスをしたまま湊を仰向けに寝かせて、俺が上の体勢に戻る。
「主導権は、握らせないよ」
今度は俺が覆いかぶさって口を塞ぐ。
俺よりも小柄な湊は何も抵抗できない。
「入れていい…?」
湊は小さく頷いた。