
でも、猫系彼氏に振り回されたい
第4章 天使と猫のハーフ
「俺は、火曜日と木曜日以外はいます!午前中はいなくて、だいたい昼から夜にかけて、働いてます」
「おっけ〜。今度、遊びに行くね」
「湊さんは、どんなお仕事されてるんですか?」
「僕はねえ、写真撮ったりしてます」
溢れ出るおしゃれな雰囲気、洗練された美意識に納得がいく。でも、被写体が似合うだろうな。
「彼女は、今回依頼をくれたモデルさんなんだよね。凌くんのことも、また撮らせてよ」
じゃああの美女は、恋人とかではないわけなのか。と、妙なところで安心する。
「いやあ、俺なんて」
「ううん、すごく整った顔だなあって思ってるけど」
微笑んだまま顔を近づけられて、すこしのけぞってしまう。
「待ってください…。あんまり、綺麗な顔で近づかれると、ちょっとペース狂うっていうか…」
変な汗をかいている。
もしかして、いい感じなのか?それとも、遊ばれてる?
俺が男のこと好きってわかって、遊ばれてたり…。そんなはずはないか…。
