でも、猫系彼氏に振り回されたい
第1章 ツンデレじゃないもん
「アイス、あとで食べにいく?」
「いかない」
「そっか」
「今日はゆっくりする日。ベッドにおいでませ〜」
究極のインドアな湊は、休日に家を出るなんでことを滅多にしない。ズルズルと俺もベッドに引きずり込まれるのが常。
「俺と一緒がいいんだ。かわいいね〜湊は」
「ベッドがいいかなって気遣っただけなんだけど」
「ツンデレだからね」
「じゃあもう来なくていい、ベッドは俺のもの!」
ふん、と湊はそっぽを向く。
俺はベッドに腰掛けて、湊の手を握ってみるけど、嫌がらない。
「今日はデレデレになってくれる日?」
ベッドに寝転んでそっぽを向いた湊に後ろから抱きつく。
「まだお昼だよ」
小さい声で湊が呟く。
「ダメなの?」