でも、猫系彼氏に振り回されたい
第1章 ツンデレじゃないもん
湊を仰向けに寝かせて、上から覆いかぶさるように跨って服を脱がせる。ダボっとした長袖のTシャツを脱がせると、湊はより小さく見える。
黙って上目遣いで俺を見つめる湊を見て、欲情していくのを感じる。
耳にキスをする。
「ねえっ…ダメだって…」
弱々しく肩を押し返す。
「感じちゃうからダメなの?」
舌を滑らせるたびにビクビクと体を震わせて、弱々しく抵抗している。
「ね…やだ…おねがい…んんっ…」
耳を舐めるのをやめて、湊の顔を見てみると、顔を真っ赤にして、目に涙を溜めていた。
「そんな顔されたら、超興奮しちゃうんだけど」
「見んなぁ…」
湊が脱いだ服を勢いよく顔に持ってきて、口元を隠す。その仕草すら可愛くて、結局興奮する。
「ちゅーできないから外して」
服に手をかけて、優しく奪い取る。赤く血色のいい綺麗な唇が露わになって、そっとキスをする。
湊はキスをする時に、いつも俺の頬や首を触ってくれる。縋り付くような体勢でキスをする湊は、なによりもエロい。