短編集 一区間のラブストーリー
第2章 短編そのニ
お互いに興奮してるので
荒い鼻息が
ムフーッ、ムフーッと互いの頬を打った。
やがて彼の唇が開き、舌を潜入させてきた。
彼を焦らすように私は
歯を合わせそれ以上の潜入を拒んだ。
入れさせてくれよ。
そう言わんばかりに、
彼の舌が私の前歯を舐めまくる。
思わず身体がゾクゾクしちゃった。
歯を舐められるのって、意外と感じちゃう。
「あああん」
堪らず声を出してしまい、
開いた瞬間を見逃さずに
舌がヌルヌルっと入り込んできた。
私は快感を感じながら舌を受け入れ、
自らも舌を絡ませた。
静かな車内にピチャピチャと
小さいながらも卑猥な音が響く。
彼の口から流れ込む唾液を啜る。
甘い…
どうして唾液ってこんなに甘いのかしら。
ガマン汁と唾液は
どんな媚薬にも負けないほど
最高の媚薬だと思う。
アソコを弄られなくても、
唾液とガマン汁を味わうと
ジュクジュクに濡れまくっちゃう。
ああ…もうたまらない。
入れて、ねえ、入れて…
彼の手を取り、股間に導く。
お願い、わかってるでしょ?
ああ、わかってるよ。
阿吽の呼吸で彼の指が
私の真珠をクリクリと転がす。
「あああああ!!」
もう誰に聞かれようが、
見られようが関係なかった。
私は官能の波に身体を預け、
彼の挿入を待ちわびた。
「入れるから、身体を入れ替えよう」
少しずつお互いの身体をずらし合い、
わたしが下に彼が上になった。
よいしょ。
老人臭い言葉を口にして、
私の足を肩に担ぎ上げ
私の身体をくの字に折りたたんだ。
身体をくの字に曲げられ、
私のアソコの入り口は大きく口を開き、
受け入れる準備万端だった。
彼のコックが2,3度私の潤みを掻き混ぜ、
コックの先っぽに充分すぎるヌメリを与えた。