テキストサイズ

短編集 一区間のラブストーリー

第12章 短編その十二


早く届いてほしい…

先ほど履き替えたTバックが
すでにぐっしょりと濡れていた。

待ちきれなくて指が股間に伸びかけたその時、

「ピンポ~ン」
待ち焦がれていたチャイムが鳴った。

「は~い」
ウキウキと玄関のドアを開けた。

「お荷物です」

小箱を抱えたドライバーが
宝物を献上しに来た従者に思えた。

「ここにハンコをお願いします」

ハンコを押して荷物を受け取ってもドライバーは玄関から立ち去ろうとしなかった。

「?」
怪訝に思っていると

「お嬢さん、その荷物…バイブだろ?」と言い出した。

「な、なんで?!」

「いつも配達するからわかるんですよ。
箱の大きさと重さでね」

そう言いながらニヤリと笑った。


「故障していないか
確かめてもらえませんかねえ…
よくクレームが来るんですよ。
届いたけど動かないってね。
そのたびに返送するからと
またこちらに来なきゃいけないんでね」

いえ、大丈夫です。
たとえ動かなくてもクレームなどしませんし、
あなたにご足労をおかけしませんので。

そう言いながら帰ってくださいと
相手の胸を押すとその手を掴み、
玄関のドアを閉めて部屋へ上がり込んだ。

「な、何をするんですか!
人を呼びますよ!!」

「まあまあ、そう興奮しなさんな。
これもバイブを買ってくれたあなたへの
アフターサービスというものです」


拒む隙もなく
宅配ドライバーに抱きすくめられ、
唇を奪われた。

「や、やめてください」

「そう言いながらも俺を誘ってたんだろ?
こんなスケスケタンクトップに
ノーブラなんてよ」

男のために身につけたタンクトップではないのにダブダブの裾が災いして
いとも簡単に男の手を衣服の中に忍び込ませてしまった。

「ほ、ほんとに…やめて…あ!…だめ!!」

男の手がおっぱいを揉む。

見ず知らずの男に
胸を揉まれているというのに
大きなおっぱいの中のピンクの乳首は
あっという間にピンピンになった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ