短編集 一区間のラブストーリー
第12章 短編その十二
男の手が股間に伸びる…
「あんた、いやらしいパンツを穿いてるねえ」
わずかな生地のデルタ部分を
グイッと横にずらされると
アソコは無防備になり
比奈子は女の大事な部分を男にさらけ出した。
男はドライブグローブを外すと、
そのゴツゴツした指を
いきなりアソコに潜りこませた。
「やめて…手荒にしないで」
「と言いながら、
案外こういうのが好きなんだろ?」
男の言うとおりだった。
犯され願望が密かにあった。
いつもオナニーをするときは
このようなシチュエーションを妄想しながら
バイブを出し入れしていたのだから…
「どれ、何本入るか試してやろう」
散々人差し指でかき混ぜられたアソコは
たっぷりと潤い
指一本では物足りなくなっていたので
拒む比奈子の言葉とは裏腹に
ポッカリと開き更なる指の侵入を求めた。
「お嬢さん、指二本がすんなり入ったぜ」
もう一本入りそうだな。
そう言うと男は一旦指を抜き
三本まとめて入れてきた。
「ダメ…きついです…」
太い男の指三本は
比奈子が持っているどのバイブよりも太かった。
「おお!指がギチギチに締め付けられる。
こりゃたまらんな」
でも俺のチンコはもっと太いぜと
男はズボンとパンツを同時にズリ下げて
下半身を露わにした。
「確認するかい?ほら、触ってみなよ」
男は比奈子の手を取り
無理やりチンコを握らせた。
「ふ、太いわ…」
ああ…こんなに太くて大きなチンコを挿入されたら壊されちゃう…
そんな比奈子の不安などお構いなしに
男はTバックをずらした脇からグイグイと挿入し始めた。
クリトリスへの愛撫もクンニさえなく、
ほとんど前戯などなく、
唐突に挿入して高速で腰を振る男…
そう、これは愛の行為ではなく
己の欲求を満たす犯罪まがいのセックスなのだ。