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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第5章 宝のゴミ


(宮さん――――…宮さん…)


今度は一人でゴミ屋敷を訪ねる守衛さんの姿に――――私は辺りを見渡す。


(今回は…一人?)



(本当に…困ってるんです!ゴミ屋敷の隣の家ってだけで…近所から白い目で見られて…!こんなに困ってるのに――――警察も自治体も何もしてくれない!)



守衛さんは――――ゴミ屋敷の隣に住む家の人の苦情を聞いているらしく…(そうですか――――大変ですねぇ)と、親身になって聞いている。



(守衛さん――――マジで頑張ってる)


その日も、シルバー派遣から何人か一緒に来ているらしいが――――…守衛さんだけがゴミ屋敷のおじさんの話を聞き――――隣人の話を聞き…


ど~にかしようと必死になっていた。


守衛さんだけが、敷地から出てしまったゴミを集め――――敷地に返す作業をしていた。


他のシルバー派遣の人たちは……遠くで様子をうかがっているだけ――――よっぽど水をかけられたことにビビッているいようだった。


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