
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第5章 宝のゴミ
――――そんな…
私は耳を塞ぎたくなった!
「諦めるな!!!まだ――――間に合う!」
すると、土煙の方から…皇輝さんの声が聞こえた!
「――――おい!中に人がいるんだな?いるんだよな?なら、助けるぞ!」
私は、顔を上げ――――声の方を見た!
すると、消防士の胸ぐらをつかみ――――瓦礫に突っ込んでいく皇輝さんが見えた!
「皇輝さん!」
「未來(みくる)ちゃんは、守衛さんを!頼む!」
私は、皇輝さんの指差す方へ視線を向けると――――崩壊した家を泣きながら見ている守衛さんがいた!
「守衛さん!」
「あっ――――…ぁぁ…和食…屋の……」
いつもダンディーでカッコいい風のおじ様が、涙と鼻水を同時に出し泣いている姿は――――なんだか不思議な感じがした。
