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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第6章 思わぬ阻止と数字


その日――――ホテルに向かうと、いつもと違う守衛さんが俺たちを出迎えた。



「はい――――おはようござぃます」


この人もシルバー派遣の人なのか、ダンディ守衛さんと同じ会社名のバッチをつけているが、見たことのない60代半ばの見た目である。


「あれ?見ない顔っすね!いつもの守衛さんは?ほら、白髪混じりのダンディな人…」


「あ~、私ここ初めてなんですよぉ……代打で――――いつもは向こう側のビジネスホテルの守衛です。
 急遽、水野(みずの)さん…ゴミ屋敷の件でまだ、警察?消防?にいるみたいで…あれ?病院だったかな?」



――――あのダンディ守衛…水野(みずの)って言うんだ…知らんかった!



「そうっすかぁ~……なんか、守衛さん代わっただけで……違うホテルに来たみたいっす!」



俺が、代打の守衛さんと話をしているうちに未來ちゃんはスタスタと俺の後ろを通っていく。


「あっ、まって――――じゃぁ、お仕事頑張ってくださいっす!」


俺は守衛さんと話を切り上げ未來ちゃんの後を追った。


「守ダンディ守衛…まだ、取り調べ見たいっす!」


「そうですか――――…」


無表情の未來ちゃんは興味無さそうにスタスタとスタッフ通路を進む。




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