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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第6章 思わぬ阻止と数字


「えっと…水野さん――――大丈夫ですか?」


「あっ、はい――――…いや…ちょっと…まいっています」



月子さんが心配そうに声をかけると、ダンディ水野はうなだれた。



「あの日――――…嫌な予感がしたんです…。だからホテルの守衛の仕事の前に様子を見に行ったんです」


ダンディ水野は…低くてカッコいい声を響かせ話始めた…。



「――――ぅゎ…いい声」



コラコラ…未來ちゃん?いつから声フェチになってんですか!



ダンディ水野の話だと…早めに家を出て遠回りだが宮さんのゴミ屋敷を見てから会社に行こうと思ったらしい…


が、朝からゴミ屋敷の周りに野次馬ができていて――――今にも倒壊しそうに傾いたゴミ屋敷を見て騒いでいた。


すでに救急車や消防車、警察車両が到着し…近づかないようにと警告をだしている最中だった。


ダンディ水野は宮さんの様子を警察の方の側で見つけホッとしたらしい…。


しかし、野次馬の誰かが――――「ご家族との思いでも…崩れるのかしら…、あの屋根が崩れたら…財産も一緒にペッちゃんこね!」と、言ったことにより…宮さんの態度が急変した。


警察の制止を振り切りゴミ屋敷に戻ろうとしたのだ!


その様子にいち早く気がついたダンディ水野は宮さんの腕を掴み「戻ってはダメです!」と、止めた――――しかし、「分かっている!せめて…家族写真だけでも!」と、言い…ポケットから出したメモ紙をダンディ水野に握らせ「友よ――――何かあったらこれはお前のもんだ!あいつらにら渡すな…守ってくれ!」と、ゴミ屋敷に戻ってしまったらしい。


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