
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第7章 私も――――真面目な社員
「さっ……無駄足の報告しないと…」
「はい――――…」
俺は黒羽を連れて空港を後にする。
ボスは――――…
多分、帰ったのかな?
「そうだ――――ボスは、別の用件があるので社には遅く戻るそうです」
――――は?会ってるじゃん…
「なに?いつ聞いたの――――その…遅くなる報告」
「あ――――…多分…さっき」
ボスに会ったこと記憶にないと言いながら…
さっきボスから受け取った伝言は覚えている?……マジで…ど~言う能力だよ。
「――――了解です。で、ゴミ屋敷の件は…俺たちノータチッチで良いんだよな?」
「もちろん――――…あの親子は…殺人未遂で捕まるだけでしゃうね。一円にもなりませんでした。まあ~、藤橋さんを見られたので…いいとします」
サラッと支援していた親子の末路を悪気もなく言い放つ黒羽の態度に「了解」と、返事をする。
そう言えば――――…ゴミ屋敷の娘が黒羽を気に入り…やたら誘われていたみたいだが……
悪夢の女神にしか興味がないコイツからしたら…邪魔な女だったのかもしれない。
