🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第8章 偽物の本気
「おはよう未來ちゃん――――朝ごはん出来てるよ」
「おはようございます…って、あれ?美希さんは?」
さっき、「いたまだきます~」の声が聞こえたと思ったが…居間には岳さんだけがいた。
「あっという間に食べて…仕入れの準備してる」
「え?早っ……もう食べたんですか?」
せっかちで早食い…美希さんの体が心配になってくる…。
「大丈夫なんですか?なんか…せっかちが加速している気がするんですけど」
「俺も…心配になときがあるよ…でも、ゆっくりする方が…体に悪いみたいで……、美希さんがストレスなく動けるのが一番だと…今は考えるようになったよ…」
「岳さん…美希さんに甘くないですか?」
岳さんは「惚れた方が弱いんだよ」と、笑っていた。
――――そうか…惚れた弱みってやつ…かぁ
と、思った瞬間……
何故か皇輝さんの顔がパッと頭に浮かんだ。