🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第8章 偽物の本気
「未来ちゃん――――起きて!未来ちゃん!?」
「――――ハッ!えっ!?」
肩を揺らされ…私は悪夢から引っ張りあげられた!
出かける準備が出来たのか…皇輝さんが私の肩を掴み「行こう?」と、出勤の有無を告げる。
「え?――――今…夢……見てた…」
起こされた私はボーッとした頭で“夢をみた”と、報告する。
「は?夢――――って、この短時間に?マジで?もしかして悪夢だった?」
皇輝さんが心配そうに私の顔を覗く。
「うん……えっと――――これ…」
まだ、朝の情報番組で取り上げられていたニュースに視線を向けた。
「あ――――…」
『容疑者…若林 士郎(わかばやし しろう)は――――…』
――――士郎…?
あれ?――――さっき聞いた…名前…?