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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第9章 本気の偽物


父は69の醜く老いた体を……45のオッサンの体に重ね…


欲を絞り出していた。



汚い――――老人が…中年男性の体に欲情する…なんて汚い世界だ…。


しかし、拒むどころか――――若林は息子も支援してほしいとすり寄る。


ふと――――若林の息子も…父の愛人の一人なのでは?



と、汚い妄想が頭をよぎった。




あの会話から――――想像出来た…


父は「お前の息子も可愛がってやる」と言っていたのだ…


そして、時々…息子は絵画の練習と言っては地下のアトリエに籠るのだ。



もしかして――――…そう思う度に…



母が亡くなっていて良かったと安堵する。




私の母は――――私を生んですぐに亡くなった。


父とは政略結婚だったらしいし…こんな性癖のある変態と早々に別れられた事をよしとしたい。


幸い我が家には腐るほど金があった――――…


俺は画廊近くの自宅で家政婦の手で成長した。


金を積めば――――質のいい育児も教育も受けられ…俺は父の後を継ぐ画廊の後継者となった。


ありがたいことに――――俺は死んだ母似だったこともあり…


見た目は美しく、顔面偏差値はかなり高いらしい。


女男――――共に性の苦労なくここまで来た。




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