🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第9章 本気の偽物
若林 基樹の息子
若林 士郎(わかばやし しろう)――――…
俺と同い年だが…、アイツの家には金がなかった。
妻のパートでなんとか日々の生活は回っていた…。
時々若林家に入る大きな金額は――――基樹の贋作が売れた…ボーナスだった。
そのボーナスで、士郎は美術系の高校と大学に進学した。
しかし、士郎は美術で賞を取ったことは一度もなかった。
父親の才能は…受け継がなかったのか…見た目も…母親似だったのか…地味で――――…基樹のように色気と言うか花はなかった。
だが、父は――――若林 基樹の息子…だと言うことで…興奮し…男を押し付け…「援助してやる」と魔法の言葉を耳元で囁き…
彼の後ろを――――犯し倒したのだ。