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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第9章 本気の偽物


「嘘だァァァァァァ――――!!!」



士郎は、発狂し再び目の前の防弾ガラスに殴りかかる――――が、後ろに控えていた警官に取り押さえられ!無理やり部屋を退出させられた!



面会室の扉の向こうでは…士郎の悲痛な叫びが聞こえてくる。


ビックリしたよね?


絶望したよね?


ここ――――数年…


君は――――実の父親と性的関係だった上に…


父親の仇と――――…実の父親まで殺してしまったんだ…。



振り替えると――――何て惨めな人生だったことか…


地味顔、才能ゼロ、貧乏、囲われ妾、強制贋作作り…


「うける――――…一ミリも気がつかなかったとか…基樹さんあんたは詐欺師の才能もあったみたいだね…」


私は静かになった面会室で身なりを整え――――後にした。



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