
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第3章 歌姫の悪夢
「ん――――?今…歌姫って言った?」
「あら?未來…あんた知らないの?来週から帝王ホテル主催でアリーナコンサートする…今話題の歌姫“LaLa(ララ)”よ!?」
――――し、知らない…
「その顔は知らないわね…全く――――一応、お世話になってるホテルの主催するイベントは把握しておいた方がいいわよ?」
月子おばあちゃんに言われて…「しまった…」と、またしても顔に出る。
「――――ちょっと…世間にうといだけだよ…」
「うといってレベルじゃないわよ?毎晩、ニュースも見ないでお笑いのDVDばっかり見てるんでしょ?まったく…この子は!」
おばあちゃんに呆れられ…カウンターに居づらくなった私はそそくさとキッチンに向かう。
「お、未來ちゃん!ちょうどいいところに~!これ、あそこのテーブルの“LaLaちゃん”に持っていって!俺、ファンなんだよ~~、特製和風フルーツパフェ///サービスしたくて!」
「・・・・・・・・自分で持っていったら?ファンなんでしょ」
