
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第3章 歌姫の悪夢
「気を使わせちゃった見たいですねぇ~、すみません!ありがとうございますぅ~~」
ペコペコを頭を下げ、早速パフェを手元に引き寄せた女性は「ほら、貴方もお礼を言って!」と、感謝の態度を見せろと少女をにらむ。
「あ、ありがとうございます」
――――お、可愛い声!透き通った綺麗な声…
「い、いえ――――ごゆっくり」
私は、頭を下げるとキッチンに戻る。
キッチンでは皇輝さんが私たちのやり取りを覗いていた。
「食いついたの…マネージャーさんのほうじゃん…LaLa(ララ)ちゃんは親子丼の方がお好みっすか!?」
皇輝さんの言葉に振り返り、少女のテーブルを見ると…
女性は親子丼が丼に残っているにも関わらず…パフェに手を伸ばしたが――――…
少女は親子丼をしっかり食べきろうと、視線を丼に戻している。
「ヤバい!このパフェ美味しい!――――LaLa(ララ)も早く食べな~?アイス溶けちゃうよ!」
「――――うん…」
