
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第3章 歌姫の悪夢
女性はパフェが気に入ったのか、親子丼には戻らずデザートに集中し始めた。
しかし、少女のほうはしっかりと親子丼を食べきり…女性がパフェを食べ終わる頃に食べ始めた。
「もう――――…アイスがほとんど溶けてるじゃない!勿体ないわね」
「だ、大丈夫――――甘いの特じゃないから…」
すこし、遠慮がちに言う少女の態度にイラっとしたのか…
女性は――――「なら、食べてあげるわよ!」と、パフェを少女から取り上げ柔らかくなったアイスにさっきまで自分が使っていたスプーンを突き刺した。
「ヤワヤワのアイスも――――…あんこと混ざりあって…いいわ!少し置いてから食べるのが正解だったのね~!」
――――え?そんな計算され尽くされたパフェだったの?
私が皇輝さんを振り替えると…苦虫を噛み砕いたかのような顔で…歌姫LaLa(ララ)に送ったパフェを我が物顔で食べる女を見ていた。
「なんだ――――あのクソ女…」
「あ~…確かに…皇輝さんの好意台無しだね…」
